独立行政法人中小企業基盤整備機構主催 事業承継セミナーに参加しました。

独立行政法人 中小企業基盤整備機構主催の「事業承継セミナー」に参加しました。

2015年1月より、事業承継税制が拡充され活用しやすくなるとのことで、事業承継に関するセミナーが各地でおこなわれているようです。

中小企業経営者の高齢化が進んでおり、また、親族内での後継者の確保が困難になっています。

それにもかかわらず、後継者を決めようとしていない、取り組みが遅れている、不十分な企業があまりにも多いとのこと。

事業承継とは、簡単に言えば、現経営者から後継者への財産の移動ですが、
知的財産、組織力、経営理念など、目に見えにくい「知的資産」の引き継ぎがもっとも重要でもっとも難しく、
後継者が十分に経営力を発揮できるようになるまで最低でも5~10年はかかるため、
早い段階から計画的に事業承継対策に取り組み、現経営者がバックアップしていくことが重要だそうです。

事業承継対策をしないとどうなるのか、
どのように事業承継対策をとり、どのように進めたらいいのか、
公認会計士・税理士の城所弘明先生に具体的な相談事例とともに大変わかりやすく詳しく教えていただきました。

事業承継計画の中でひとつ面白かったのは、
後継者に、承継後5年間の5禁事項につき誓約をさせるというお話。

① 人前で喧嘩しない
② 公私混同しない
③ 異性問題を持ち込まない
④ 本業を重視する
⑤ 他団体の名誉職につかない

事業承継をする者に限らず、経営に携わる者が経営を維持していくためには重要なことだと思いました。

事業承継に関する情報の提供、悩みに応じた窓口の紹介、許認可の承継など行政手続の支援などなど、
行政書士としてかかわれることもたくさんあります。

事業承継の仕組みと具体的な承継方法のメリット・デメリット、問題点をよく勉強し、
中小企業の発展のお手伝いができたらと思っています。